Archivio media

スイスのバーゼル大学欧州グローバル研究所にて開催された...

スイスのバーゼル大学グローバル欧州研究所にて開催された「グローバルな外交ー制度主義的アプローチを超えて」というシンポジウムに、思想理論班の梅森直之代表、最上敏樹、上杉勇司、そして領域代表の浅野豊美が参加しました。これは思想理論班の最上敏樹教授がグローバル欧州研究所の開催委員会の一人となって組織化を進め、世界中から参加者を募って欧州研究所のプロジェクトとして開催されたものです。お招きいただいたヘレン所長に厚く感謝申し上げます。

議論された内容は紹介しきれるものではありませんが、印象に残った点だけでも、ヨーロッパとアジアにまたがるスイスの企業や民間人の準外交ネットワーク、国際機関と赤十字やIOCをはじめとする民間団体との連携のあり方、中立国の実際の戦争状態の中での機能や性格など、国内政治と国際政治のレベルをまたぐ問題などが議論の俎上に上がりました。

国際主義・インターナショナリズムが、実際上に、様々な形態と機能があることに改めて注意を向けさせられた次第です。振り返ってみれば、本プロジェクトが、メディアと知識人をアクターとして加えながら、国民的なものとして共有される感情を、正義や価値の問題と絡めて分析の俎上に載せるためにも、豊富な知見を与えていただいたように思います。また、デジタルヒューマニティに関連したスイス外交資料の公開とアーカイブの世界的な連携についても大変多くの示唆をいただきました。

今回は早稲田大学に所属する教員が中心となり、全体の世界トップ大学事業、およびキャンパスアジア事業と連携した訪問です。詳しくは以下のサイト、および、ニコラス研究員の体験記をご覧ください。

Prj Wakai Blog